レーザー加工機とは

レーザー加工機の動作イメージ

レーザー加工とは

レーザー加工とは、人工的に生成した高密度の光エネルギー(レーザー)を素材に照射し、熱や光の作用で形状を変える加工技術です。
刃物やドリルのように工具が素材へ直接触れることがないため、摩耗がなく、高精度かつ繊細な表現が可能です。

用途は幅広く、木材・アクリル・金属・ガラス・紙など、素材ごとに適したレーザー方式を使い分けることで、 切断・彫刻・マーキング・穴あけ・表面改質といった多様な加工を実現できます。
製造業だけでなく、建築模型、インテリア、教育・アート分野でも活用が進んでいます。

弊社では、このレーザー加工技術を支える各種レーザー加工機を取り扱い、「誰でも安全に、高品質な加工を」をテーマに、導入・運用・保守まで一貫してサポートしています。

「人工的に作り出した単一波長の光(レーザー)をビームとして照射し、素材を切断・彫刻・マーキングする」
――多用途で活躍するレーザー加工機。
弊社ラインナップは、用途・出力・素材・加工形式ごとに最適化された仕様を備え、
コンパクト機から大型機までデジタル制御による高精度加工を実現します。

レーザー加工機の歴史

ルビーレーザー発明アイコン
1960年
セオドア・メイマンが米国で世界初のルビーレーザーを発明。
この瞬間から「人工の光を使った加工技術」の可能性が開かれました。
当初は軍事用の距離測定や研究用途が中心でしたが、のちに医療・通信・産業へと応用が広がっていきます。
CO2レーザー開発アイコン
1960年代後半
高出力のCO2レーザーが登場し、レーザーを素材加工に使う研究が活発化。
光で金属や樹脂を変形させるという発想は画期的で、切断・溶接・刻印などへの応用が進みました。
鋼板切断実験アイコン
1967年
イギリスでCO2レーザーによる鋼板の切断実験が行われ、レーザーが「ものづくり」に使えることを実証。
これが今日のレーザー加工機産業の出発点となりました。
日本でのCO2レーザー誕生アイコン
1980年頃
日本でも炭酸ガス(CO2)レーザー加工機が誕生。
工作機械メーカーが相次いで開発を始め、金属の切断・溶接がより安定して行えるようになりました。
製造現場での導入が進み、レーザー加工が生産技術の一部として定着していきます。
汎用レーザー加工機とファイバーレーザー普及アイコン
1988年〜現在
世界初の民生向け汎用レーザー加工機が登場し、誰でも扱える時代に。
現在ではCO2より高性能なファイバーレーザーが普及し、金属・樹脂・木材など多様な素材を高精度に加工できるようになりました。
産業だけでなく、アート・教育・試作開発など、活用の場はますます広がっています。

レーザー加工機の仕組み

レーザー発振器で生成した高密度の光を、反射ミラーや光ファイバーで加工位置へ伝送し、レンズで集光して素材に照射します。
集光スポット径は機種・方式により異なりますが、概ね0.05〜0.2mm
刃物を使わない非接触加工のため、熱影響や歪みを抑えつつ微細加工が可能です。

レーザー加工機の仕組み(左:発振器からビーム伝送まで) レーザー加工機の仕組み(右:レンズでの集光と加工イメージ)

レーザー光の伝送と集光のイメージ

代表的なレーザー方式(5種類)

加工対象・用途・素材特性に応じて適する方式が異なります。代表的な5つの方式を整理し、それぞれの特徴を簡潔にまとめました。

CO2レーザーアイコン

CO2レーザー

非金属(アクリル・木材・布など)の切断・彫刻に最適。熱による滑らかな断面が得られ、デザイン加工にも広く利用されています。

ファイバーレーザーマーキングアイコン

ファイバーレーザー(マーキング)

金属へのロゴ・製造番号刻印に対応。高速ガルバノスキャナーで細かな文字やコードを高精度に描けます。

ファイバーレーザー切断アイコン

ファイバーレーザー(切断)

金属板を高出力で切断可能。アルミ・真鍮など反射性の高い素材にも対応し、工業分野で主流の方式です。

YAGレーザーアイコン

YAGレーザー

かつて主流だった固体レーザー。現在は補助用途や既存設備の保守で使用され、ファイバー方式へ移行が進んでいます。

UVレーザーアイコン

UVレーザー

短波長で熱影響を抑え、樹脂・ガラスなど繊細な素材への微細マーキングに最適。医療・電子部品加工にも活躍しています。

レーザーでできる加工

レーザー彫刻の加工例
彫刻
laser engraving

素材を深く削り、その凹凸による立体感を生かす加工。写真表現や質感演出にも適しています。

レーザーカットの加工例
切断
laser cutting

くり抜く・切り離すなど、素材を完全に断ち切る加工。細線や曲線など複雑形状にも対応。

レーザーマーキングの加工例
マーキング
laser marking

頑強な素材などを浅く削り、文字や模様を恒久表示。ロゴ・シリアル・2Dコードの刻印に有効です。

加工できる素材例

素材彫刻切断主な用途例
木材盾、看板、時計、模型、インテリア
アクリル看板、POP、トロフィー、什器
金属(◯)名入れ(CO2+薬剤/酸化)、金属切断(ファイバー)

※上記は一例です。レーザー方式・機種・素材の表面状態・厚み・仕上がり要件により可否が異なります。
例:塩化ビニル(PVC)は有害ガス発生のため非推奨。詳細はテスト加工でご確認ください。

機種選定のポイント(材料 × サイズ × 出力)

導入・更新検討時は、以下の3点を軸に比較すると判断がスムーズです。

材料 非金属→CO₂ 金属→ファイバー 微細/熱弱→UV 「素材に合う方式」から選ぶ サイズ ワーク/テーブル寸法 長尺対応(パススルー) 搬送・量産の有無 「最大サイズ」から逆算 出力・仕上がり 厚み/速度→必要W数 面品質/焦げ/バリ ソフト/光学系の相性 「欲しい仕上がり」から 条件を決める 集じん・排気・冷却・安全対策・保守費用など、周辺設備も合わせて検討するのがポイントです
  1. 材料特性と加工方式:素材(木材・アクリル・金属等)に応じて、CO2/ファイバー/UVなどを選定。反射率・熱伝導率・表面処理の有無も考慮。
  2. 加工エリア・ワーク投入サイズ:対象寸法・形状・多面取り有無に合わせ、テーブルサイズ/ステージ移動量/供給機構を選ぶ。
  3. 出力・生産タクト・仕上がり:厚み・切断条件・彫刻深さ・精度と生産ボリュームに見合う出力/光学系/駆動制御を選定。

レーザー加工機のメリットとデメリット

メリット

  • 非接触で刃の摩耗がなく、安定品質を維持
  • 複雑な曲線・微細図柄もデータ通りに再現
  • 段取り替えがスピーディで小ロットに強い
  • 方式の選択で多種素材に対応可能
  • バリ取り・仕上げ作業を最小化

デメリット/注意点

  • 発煙・ガス対策として集塵/排気が必須
  • 反射素材は方式選定を誤ると損傷の恐れ
  • 初期投資が他工法より高く感じられる場合
  • 速度は出力・焦点距離・素材特性に依存
  • 安全管理(光漏れ対策・保護具)が重要

多くの課題は機種選定と周辺設備設計で解決可能です。導入前テストから安全指導・運用設計まで一貫支援いたします。

目的別・おすすめ機種

Epilog Fusion Maker / Edge 外観

初めてのレーザー加工機に

Epilog / Fusion Maker ・ Fusion Edge

初めてレーザーを扱う方でも
安心して使える入門向けモデル

操作性と安全性を重視したEpilogシリーズ。Illustrator や CorelDRAW など 既存のデザインソフトからそのまま出力できるため、初めてレーザーを導入する 学校・工房・デザイン事務所でも扱いやすい構成です。小型ビジネスや趣味の ものづくりにも対応できる「最初の1台」としておすすめです。

KERN OptiFlex 外観

大型・高性能で汎用性重視

KERN / OptiFlex

大判加工から精密仕上げまで
幅広くこなしたい方向け

広い加工エリアと高出力レーザーを備えたフラッグシップモデルです。 アクリル厚板の切断や大サイズ看板、木材・樹脂の精密彫刻など、多用途を 1台でカバーできます。「将来的に仕事の幅が広がる機種を選びたい」 「外注している大判加工を内製化したい」といったニーズにマッチします。

Laser Life CSB 外観

とにかく金属を切断したい

Laser Life / CSB

コンパクトな設備で金属切断を
始めたい工場・工房向け

CSBは、省スペースな筐体に金属切断用ファイバーレーザーを搭載したモデルです。 鉄・ステンレス・一部非鉄金属などの薄板から中厚板まで対応でき、 既存の工場スペースに導入しやすいのが特長です。外注している金属切断を まずは一部だけでも内製化したい、試作や少量多品種の金属部品を自社で作りたい、 といったニーズに適しています。

Bodor iシリーズ 外観

厚板・大判の金属切断

Bodor / iシリーズ

量産レベルで厚板・大判金属を
本格的に切断したい方向け

Bodor iシリーズは、高出力ファイバーレーザーを搭載した金属板専用マシンです。 厚板の高速度切断や大判サイズの量産加工に対応し、鋼板・ステンレス・アルミなど さまざまな金属の本格生産ラインに組み込みやすい構造になっています。 「生産タクトを上げたい」「外注コストを抑えつつ厚板加工を強化したい」 といった製造現場に適したモデルです。

レーザー加工機 導入事例

弊社は製造・教育・デザイン・建築・工芸など幅広い分野で導入を支援しています。導入背景・効果・活用シーンの一例をご紹介します。

工房での木製看板制作例

クラフト工房 A社様

木材×アクリルの複合看板を少量多品種で内製化。CO2レーザー導入により製作リードタイムを約1/3に短縮。

医療器具の刻印事例

医療機器メーカー B社様

ファイバーレーザーでステンレス部品の刻印を内製化。高精度QR印字でトレーサビリティを確立。

教育現場でのレーザー授業

専門学校 C校様

デザイン教育の実習教材にレーザー加工を導入。データから形を生み出す体験で創造力を育成。

よくある質問(FAQ)

Q. 初めてでも操作できますか?

はい。直感的なUIの機種が中心です。導入時に操作トレーニングを実施し、初日から実践的な加工ができるよう支援します。

Q. 加工できない素材はありますか?

塩化ビニル(PVC)や一部発泡素材など、有害ガスが出る素材は非推奨です。適合素材の確認は弊社のテスト加工サービスをご利用ください。

Q. 導入後のメンテナンスは?

定期点検・クリーニング、光学系調整、ファーム更新まで対応可能。全国保守プランをご用意しています。

Q. 見積りや実演は可能ですか?

東京・大阪ショールームで随時デモを実施。加工サンプルをお持ちいただければ、仕上がりをその場で確認できます。

お問い合わせ・ご相談は、
お電話またはメールフォームより
ご連絡ください。

042-400-7146 営業時間 9:00〜17:00(土日祝日休み)