材料を加工する際に、レーザー加工機の設定値として調整できる項目は、スピード、パワー、周波数、DPIが主になるのはご存じの通りですが、良く質問される事として、「何mmの材料を加工する際の設定値はいくつですか?」というものがあります。
ここで、「何mmの材料の設定値は何々です。」と即答できれば良いのですが、実際はそうはいきません。
例えば、アクリル板の場合、まず、どこのメーカーが作っているアクリル板かの違いがあり、次にアクリル板の製法(キャスト板、押し出し板、複合板、再生板等)の違いがあり、最後にアクリル板へのコーティング、保護紙、マスキングの違い・有無が加わります。
それだけではなく、皆様のお使いのレーザー加工機の種類と搭載している発振器のW数と、導入いただいてからの経過年数や、排気設備(集塵脱臭機または排気ブロワー)の種類も材料の設定値に対して当然影響してきます。
そして、そこに最後に皆様の求める加工品質が加わってきます。
1つの材料を加工する際の設定値に関しても、これだけの要因(これ以上の場合もあります。)が関わってきますので、お問い合わせ頂いた際に即答できないこともお判りいただけますでしょうか?
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